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今日も幸せレイリタ日和。
2025/04/21 (Mon)12:44
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2010/03/24 (Wed)20:10


nezu様のリクエスト、「もしも団長が才能を見込んで天涯孤独のリタを引き取ったら」なお話です。
パラレルになりますので以下の点に注意してください。


・人魔戦争? 何それおいしいの?

・まいたけは腹黒いけどいい人

・まいたけは騎士団長、シュ(ryは隊長(首席ではない)

・ファミ通版の小説の設定を少しかじってます(知らなくても多分支障はありません)

・ギャグなのかほのぼのなのかシリアスなのかわからん

・管理人の趣味が爆発☆

・何か色々とすみません
 


おとうさんといっしょ!


 今日、遠征から帰ってきたら上司が子持ちになっていました。

「……何だその文章は」
「今日の日記のタイトルですが」
「……そうか、とりあえずお前が日記をつけていることが初耳だったりわざわざ私の部屋で読み上げながら書いたりしていることに対するツッコミは置いておいて――」
「バッチリしてるじゃないですか」
「もう少し別の表現があるだろう」
「はあ……それじゃあ――」

 今日、遠征から帰ってきたら上司が幼女を囲っていました。

「もっと悪いわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「あの娘は天才だ」

 シュヴァーンから受け取った書類に判を押し、アレクセイはある一点を目で示した。
 頭のたんこぶをさすりながらシュヴァーンがそちらを見れば、今や帝国最高権力者の騎士団長の執務室には似つかわしくない光景。床に散乱した本、その中央に置かれたクッションの上で、5歳かそこらの少女が黙々と読書をしている。
 彼女が読んでいるのはファンタジーな童話が綴られている絵本――ではなく、記号やら数式やらが羅列されているであろう魔導器の学術書だ(そもそも絵本などこの部屋にある訳がない)。
 よっぽどの集中力なのか、先ほどのやり取りの中でも顔を上げることのなかったその少女はリタ・モルディオ――いや、今はもう戸籍上リタ・ディノイアか。先日魔導器の実験中の爆発で殉職した、モルディオ研究員の一人娘……。あの年からもうそんな本に熱中するなど、母親の影響だろうか。
 アレクセイが「天才」などという言葉で他人を表すことなど稀有なのに、少女の様子を見れば納得できないこともない。そして、彼女を養女として引き取った理由もその2文字の中に凝縮されていた。

「私が直々に教育して行けば、間違いなく帝国一の魔導士になる」
「………………」

 相変わらず血も涙もない発想に、自然と溜息が洩れる。
 まだ幼いのに肉親を失ったあの娘に対する同情などで、この男がここまでするはずがなかった。一応親子という関係になるというのに、愛情の「あ」の字も見せていなのではないだろうか。正直なところ、かなり心配だ。
「あのですね大将、子どもって言うのは繊細で――」
 彼が決めたことを覆す権利などシュヴァーンにはないが、小言じみた忠告をする程度には上司と部下といえども親しい仲である。
 とりあえずはあの少女に今何が必要かを説こうと、視線を彼女からアレクセイに戻す。
「………………」
 だが続けようとした言葉は、その口から紡がれることはなかった。
 いつの間にか机に両肘をつき、組んだ手の上に顎を乗せる形で、アレクセイもリタを見つめていた。その表情はシュヴァーンをはじめ他の騎士にいつも見せている厳格なものではなく、慈しむようなどこか優しいものだった。
(まさか……本当に……?)
 いやいやそんな筈はない。だって、この男は一つの隊(無論シュヴァーンの隊である)にギガントモンスターの討伐を2体建て続けに命じるような鬼だ。これはあれだ、何か腹黒いことを企んでいるに違いない。
「どうしたシュヴァーン?」
「……いえ」
 こちらに視線を移され尋ねられたので、力なく首を振って返す。
 きっと疲れているんだろう、それで幻覚を見たんだ。そう思い込むことにした。

「あれくせい」

 その時、ずっと黙っていたリタが義父の名を呼んだ。
 もう1度振り向いてみると、彼女は自分の胴体ほどある本を抱えてこちらに走り寄って来ている。
「ん? どうしたんだ、リタ」
 先ほどシュヴァーンに掛けたものとまったく同じフレーズのはずなのに、アレクセイの声音は随分と柔らかい。
 リタはシュヴァーンと執務机の横をすり抜けて、アレクセイの傍まで寄ると抱えていた本のページを広げてみせる。
「ここのいみわかんない」
 シュヴァーンの位置からでも分かる、数字や記号の羅列の一か所を指さしてリタがアレクセイを見上げる。ちなみに、シュヴァーンもその数字や記号の識別は出来るが意味までは分からない。
「ああ、これか……これは安定係数といってな、エアルと魔導器の――」
 彼女が持っている本を覗きこみ、アレクセイが解説を始める。その内容に関しては興味も知識もないため聞き流すものの、この上司が子供相手に術式について優しく教授しているという今まで見たことがなかった光景からはやはり目が離せなかった。
「……ふぅん、わかった」
 アレクセイの解説が終わると、こっくりとうなずいてリタは本を抱え直し……そこでようやく、シュヴァーンの存在に気付いたようだった。
「……このひと、だれ……?」
 そう尋ねる彼女の顔からは、人見知りのためか若干の不安感と警戒心が感じられた。
「ああ、紹介しよう。私の部下のシュヴァーンだ」
「あ、え……っと、はじめましてリタ。これからよろしく」
 慌てて笑顔を作り、背をかがめて執務机越しに腕を伸ばすと、リタは恐る恐るその手を握ってくる。
「よろしく……」
「はっは、まあ口は悪いが基本はいい奴だ。仲良くしてやってくれ」
 リタを安心させるように、アレクセイはそう笑い声を洩らして彼女の頭を撫でた。

 

 それから、シュヴァーンはよくアレクセイの執務室を訪れるようになっていた。
 アレクセイに呼び出されることもあれば任務などの報告のためというのももちろんあるのだが、理由の大半はやはり、リタのことが心配だから。
 本来、いくら騎士団長の子供といえども勤務中は自室に残してメイドに任せるものだが、リタは本さえあれば基本的に大人しく静かであるし、何より疑問があればすぐにアレクセイに質問しに来られるようにというアレクセイの配慮(権力濫用とも言う)から、彼女は日中も執務室で過ごすことになっていた。

「しゅばーん、あのことって」
「あの子って……これか?」
「ちがーう。めありー、あのしかくいこ! そのこはゆりあな!」

 そしてシュヴァーンが様子を見に行けば、リタは彼を呼び寄せ顎で使うのであった。
「何だシュヴァーン、またリタに遊んでもらいに来たのか?」
 執務机の向こうから面白そうに声をかけてくるアレクセイをギロリと睨んで、シュヴァーンはリタに指された魔導器の模型を手に取った。人形やぬいぐるみに名前をつけるのと同じ心理からか、リタは自分の魔導器の模型全てに名前をつけている。
「ありがと」
 リタはそれを受け取ると、床に開いた本を眺めながらいじり始めた。これでまたしばらく自分に用はないだろう、そう思いながらシュヴァーンはアレクセイの前まで歩を進める。
「まったく、どこかの誰かさんみたいに人をこき使って……」
「何を言う、リタはお前がお気に入りのようだぞ。他の人間にはあの模型を触らせようともしないのだからな」
 溜息混じりに口にした皮肉を「光栄に思え」と返されまたイラッとするが、その前の言葉には悪い気もしなかったのでまあよしとしよう。
「お前の方も満更ではないようだが?」
「子供に罪はありませんから」
 「子は親を見て育つといいますし」と返してやれば、今度はアレクセイが苦い顔をする。
 リタの母親がどのような人物であったかはよく知らないが、シュヴァーンを雑用係か何かと勘違いしているのはほぼ間違いなくこの義父の影響だろう。……甲斐甲斐しく世話を焼いている自分のせいではない、決して。
「それより、早く出ないと協議に遅れますよ」
 気を取り直して切り出せば、アレクセイは「そうだな」と大人しく腰を上げる。
 今日は騎士団と評議会の合同協議の日、流石にそんな場にまで子どもは連れて行けない。その間のリタの子守りを名目に、シュヴァーンはこの部屋に訪れていた。
「リタを頼む」
 シュヴァーンの横をすり抜けながらアレクセイはそう言い、リタの傍まで来ると足を止める。
「それではリタ、何かあったらシュヴァーンに言いなさい」
 片膝をついてリタに声をかけるアレクセイだが、案の定彼女は作業に没頭していておそらくそれに気付いてすらいない。
 アレクセイは苦笑しながら立ち上がり、そのままシュヴァーンを見て、
「では、行ってくる」
 それだけ言うと、扉を開けて部屋を出て行った。

 

「あれ?」
 小一時間経ってから、リタの声が聞こえてきた。
 持ち込んでいた自分の書類を片付けていたシュヴァーンがその声に反応して目を向けると、彼女は顔を上げてあたりをきょろきょろと見まわしている。
「しゅばーん、あれくせいは?」
 どうやら先ほどの声は、アレクセイの不在に気付いたことによるものだったらしい。
「大将なら今会議に行ってるぞ。後1時間ぐらいで帰ってくるはずだ」
「そう……。
 ……めありー、みてもらおうとおもったのに……」
 残念そうに目を伏せながら、リタは抱えていた魔導器の模型を床に置く。
 そんな少女に思わず微笑みながら、シュヴァーンも取り掛かっていた書類を置き彼女の傍へと寄っていく。
「大将が帰ってから見てもらえばいい」
「うん」
 こっくりとうなずくリタの頭を撫で、その隣に腰を下ろす。こうして見ると、アレクセイに懐いているのだなと一種の感動すら覚える。

 彼から聞いた話によると、最初はやはり彼にも相当の警戒心を持っていたようで、魔導器の話を通じて少しずつ打ち解けて行ったということだ。
 世話をしていたはずの近所の夫婦は食事を運ぶだけで、彼女の家にあった希少な魔導書を「借りる」と称してことごとく持って帰ってしまっていた(後にそれらも全てアレクセイが取り戻していたが)。その為、1人で掃除も出来ない幼い少女は、埃まみれの部屋で生前母親が買い与えていた魔導器の基礎中の基礎の本を繰り返し読んで1日を過ごしていたらしい。だから、魔導器に精通したアレクセイの話に魅かれるものがあったのだろう。
「私がしてやれる話と言えばそれくらいしかなかったからな」
 アレクセイは苦笑しながらそう言った。だが結局はそれが功を奏し、リタも家を離れて彼と共にザーフィアスで暮らすことを了承したのだ。
 とは言え、生存が絶望的でありながらも母親の遺体が見つかっていないこともあり、彼女にはまだ母親の死は伝えていない。ここで暮らしているのも、母親が帰ってくるまで預かるという名目らしい。だから彼女の戸籍が変わったことも本人に知らせていない。

(まさか、あの大将がねぇ……)

 アレクセイの帰りを待ち望むように部屋の扉を注視しているリタを見下ろしながら、シュヴァーンは胸中で呟く。
 最初は本当にこの娘の頭脳だけが目的なのではないかと冷や冷やしたのだが意外に情に厚いことが分かり、信頼関係もそれなりに築けているようでほっとする。これなら、様子を見に来る頻度を減らしても大丈夫そうだ。

「ねぇ、しゅばーん……」

 その時、リタがこちらを見上げて来た。
「ん?」
 首を傾げて先を促してやれば、彼女は少しだけ迷ったように口をつぐんでから――

 

 勤務時間を終えて私室に戻り、残っていた書類も全て片付けたところでアレクセイはふぅ、と大きく息を吐いた。
 日はとうの昔に地平線の彼方へと沈んでおり、リタはもう寝室で休ませている。
 ふと部屋の隅に目をやれば、アスピオのリタの家から運んできた魔導器――確かヴィクトリアと言ったか、が鎮座している。母親との思い出の品なのか、もう機能していないにもかかわらず彼女はその傍から離れようとしなかった。

 彼女の家を訪れたのは、母親の研究資料を回収するためだった。優秀な研究員であったモルディオが何か新たな研究をしていた形跡があれば、帝国の研究員――或いは自分が引き継ごうと、自ら出向いたのだ。
 娘がいると聞いていたので一応ノックをしてみると、間もなくして中から軽い足音が響き――

「まま!!」

 満面の笑顔で扉を開けたのは、服装も髪の毛も乱れた少女。
「あ……」
 だがその表情はアレクセイを見た瞬間曇ってしまい、やがて俯いてしまった。
「きしさま、だれ? ままならいないよ?」
 彼女の不信感と寂しさに満ちた声が、いまだに忘れられない。

「あれくせい」
 不意に名前を呼ばれ慌てて振り向いてみると、寝室からリタが顔を覗かせていた。
「もう、おしごとおわったの?」
 ずっと自分を待っていたのか、彼女はそう尋ねてきた。
「ん、ああ」
 少し疲れたものになっているかもしれないが、アレクセイの顔には自然と笑みが浮かぶ。
「あのね、わからないところがあるの」
 寝室でもまだ何か読んでいたのだろう、用件を尋ねるとそう答えて来たのでアレクセイは立ち上がって寝室に入る。
「あのね、ここ」
 ベッドによじ登って、枕元に広げた本の一か所をリタが指さす。
「ああ、これは……」
 説明しようとして、アレクセイの言葉が止まる。ベッドライトに照らされていたその論文の先頭に書かれていたのは、モルディオの文字――間違いない、リタの母親の論文だ。
「? あれくせい?」
 リタが顔を覗きこんでくる。
「ああ、すまない」
 アレクセイは我に帰ると、リタが指さして行った用語や論理を一つ一つ解説して行った。

「まま、こんなけんきゅうしてたんだ……」

 全部説明し終えたところで、リタがぽつりとつぶやいた。
 その声は酷く寂しそうで、まさか、とアレクセイの脳裏に一つの可能性がよぎる。
「リタ――」

「ままは、もうかえってこないんでしょう?」

 彼の声を遮ってリタはそう言うと、大きな眼をこちらに向けた。
 幼いながらも、まっすぐで曇りのない瞳――ここで取り繕っても、きっと彼女を苦しめるだけだろう……そう、直感した。
「……知っていたのか?」
「なんとなく……それで、きょうしゅばーんにきいたの」
「そうか……」
 あのダメ部下が、道理で協議会から帰った時に様子が変だと思ったんだ。とアレクセイが心中で毒づいたのを察したのか、すぐにリタは補足を付け加える。
「あ、しゅばーんはわるくないよ! りたがおしえてってたのんだの」
「……ああ、分かった」
 他人に被害が及ばないように取り計らう少女が愛らしくて、その頭を撫でる。
 だが、続く言葉が出てこない。肉親を亡くした少女に、自分が一人になってしまったと知った少女に何と言ってやればいいのか……突然訪れたその時に、戸惑ってしまったのは自分の方だった。

「あのね、あれくせい……りたはね――」

 そうしている内に、語り出したのもリタの方。
「はやくままみたいなけんきゅういんになって、あれくせいのおてつだいする。あれくせいやしゅばーんといっしょに、ままのかわりにこまってるひとたちをたすけるの。
 それで……それでね――」
 だがその語尾はだんだんと震えて行き、きらきらと輝いた目からはその光が次々と零れ始める。
「まじゅつもおぼえて……まものともたたかって……」
「リタ……!」
 健気で、それ故に痛々しい少女の姿に辛抱ならなくなって、小さな身体を抱きしめた。
「すまない……辛い思いをさせて……」
「っ……! ふえぇぇぇぇ――!!」
 そうしてようやく、彼女は声をあげて泣き始めた。
 本当は、ずっとこらえていたのだろう。母親が消え、どうしようもない不安と寂しさと戦っていたのだ。分かってはいた筈なのに、気を遣うあまり逆にこらえる時間を長くしまっていた。
 ぎゅっと自分の服を掴んで泣きじゃくり続けるリタを少しでも包み込んでやれるように背を丸め、アレクセイもその頭と背中を撫で続けた。

 

 泣き疲れて眠ってしまったリタにブランケットを掛けてやってから、アレクセイは自分もその横に寝転がってその寝顔を眺める。
 少女はまだ瞼の端に涙を残してはいるが、穏やかな寝顔を浮かべ、静かに寝息を立てている。
 その頭にもう1度手を伸ばしながら、アレクセイは思う。きっと、明日から本当に新しい関係が始まるのだろう。

「あれ……くせ……」

 髪に手が触れた瞬間、リタの口から声が漏れた。
 一瞬起こしてしまったかと慌てるが、瞼が上がる気配はない。ほっとしながらそっと頭を撫でてやると、気持ちが良かったのか、いい夢でも見ているのか、彼女の寝顔が幸せそうな笑みに変わった。

「だいすき……」

 ばふっ!!

 それを聞いた瞬間、アレクセイの顔が正面からシーツへと沈んだ。

 

(うあー……殺される……)
 シュヴァーンは、悶々とした気持ちで廊下を進んでいた。その手には1枚の書類が握られている。
 つい数分前、今日中にアレクセイに回さないといけない書類が、処理済みの書類の間からひらりと出て来たのだ。
(ただでさえ勤務時間が終わっているのに……しかも今日リタに母親のことを話してしまったし……)
 上手い言い訳も考えられないまま、アレクセイの私室までたどり着く。
 腹を括ってノックを2回――だが、中から返事はない。
(あれ?)
 普段ならまだ起きている時間のはずなのに、と首をかしげながら恐る恐る扉を開ける。
 明かりは点いているのに、部屋の中は無人だった。
(こんな夜中に外出? ……まあいいか。
 よし、今の内に――)
 これ幸いとばかりにシュヴァーンは部屋の中に侵入し、テーブルの上に置かれたままの書類の上に自分が持っていた書類を置く。とりあえずこれで今日中に雷を落とされることはないだろう。
 そして忍び足で部屋を出ようとするが――
(ん?)
 寝室のドアが開いていることに気付き、ふと足を止める。
(リタは……大丈夫だったかな……)
 日中のことがやはり気がかりだったので、とりあえず寝顔だけでも見ておこうと思ってドアを引く――すると、

(あれ……大将……?)

 ブランケットを被ったリタが眠っている隣で、アレクセイも私服のまま横たわっている。
 近づいてみても反応はなく、閉じられた目からも彼もまた眠りの底にいることがうかがえた。彼の片手はリタに伸ばされていて、まるで抱きかかえるようにその身を寄せている。
 そんな光景に思わずくすりと笑いながら、シュヴァーンは隣のアレクセイのベッドからブランケットを取り、彼にかけてやり、呟く。

「何だ、ちゃんと親子やってるじゃないですか」

 枕元に置いてある本が絵本じゃなくて論文なあたり、本当にあんた達らしいですね。そう心中で付け加えてから、シュヴァーンはベッドライトを消し、部屋を後にした。

 

 

 


 十年後――

「お父さん娘さんを俺にくださインヴェルノ!!」
「お前にお父さんなどと呼ばれたくないわ! あの娘は渡サンダーブレード!!」

 そんなやり取りを繰り返す中年達を眺めながら、顔を赤らめた少女が「バカっぽい……」と呟くのは、また別の話。
 













ホントはまいたけに懐くまでの話もやりたかったんですが、そこらへんはもう現パロの鳥兄弟とリタっちで我慢します……(ぇ
そしておかんなシュヴァーン(笑)。


nezu様ありがとうございました!!
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