個人的には後者の方が見栄えがいいので好きなんですが、やっぱり直すべきですかね?
とりあえず今回は前者でやってみます。
友人Sからのキリリク消化。
お題に沿わせてはいるけど単に2人をイチャイチャさせてるだけです。ゴメンネ☆
あとおっさんがただの犯罪者です。
ちなみに管理人は今年の夏は山に肉体労働しに行く予定しかありません\(^o^)/
海
ブーツを脱ぎ、打ち寄せる波に素足を浸す。初夏の爽やかな暑さの中でも、冷たい海水はやはり心地がいい。
しばらくその場で海を眺める。波の音、穏やかな水面、潮の香り・・・・・・そこには、船に乗っている時とはどこか違う新鮮さがあった。
水辺に立ちつくす少女を、後方の日陰に座り見つめる男が1人。
惚けたようにぼんやりと少女の姿を双眸に映しながら、ぽつり、と呟く。
「あんなに色っぽかったっけか・・・・・・?」
何も纏っていない白い素足が、青い海をバックにやけに目立っている。細いながらも、太ももから足首まで美しいラインを描いている彼女の脚は、率直に言えば扇情的で――
その時、先ほどまでよりやや強い波が押し寄せ、幾重もの飛沫を少女に飛ばした。
咄嗟に顔を逸らし、さらに腕でそれを防ごうとするが、見事に頭から被ってしまう。
「・・・・・・・・・・・・」
ずぶ濡れになってしまった少女はしばらく茫然と己の惨状を眺め、やがて思い出したかのようにハッとこちらを振り向いてくる。
その光景の滑稽さと可愛らしさに堪らずケラケラと笑い声をあげると、「笑うな!」と怒られてしまった。そして再び彼に背を向け、とりあえず水を飛ばそうとしているのだろう、服をビタビタと叩き始める。そんな様子に苦笑しながら立ち上がり、上着やズボンについた砂を払いながら歩み寄っていく。
残り2、3歩程のところまで近づいても、彼の動きに気付いているはずの少女はこちらを振り向こうとはしない。耳が少し赤くなっているのが見える。当然のことながら、髪も服も濡れたままだ。
その頭から、何も言わずにばさりと自分の上着を被せる。少女は驚いたのか一瞬びくりと身をすくませ、そしてすぐにこちらを睨みつけて来る。
「何よ・・・・・・?」
むすっと尋ねる少女に満面の笑みを向けると、上着ごとその頭をぐしゃぐしゃと撫でまわしてやる。
「わっ! ちょ、ちょっと・・・・・・!!」
「いやー! 可愛いのうリタっちは!!」
「もう! 子供扱いすんな!!」
頬をふくらませ、少女は彼の手を払いのけた。
彼は払われた手をひらひらさせながら、先ほどの光景に思いを馳せる。
大人と子供の狭間にいる少女。ちょうど、大人の一面が発現したのだろう。そうやって少女は女になっていく――
(ま、子供扱いすんなって言ってる時点でまだまだ子供だけどね・・・・・・)
そう胸中で呟くものの、折角女としての彼女が見られたのだから少しぐらい期待に添えてやってもいいかもしれない――というのは、結局自分の欲望を誤魔化すための言い訳だが。
「リタ・・・・・・」
顎に手を添え、優しくこちらを向かせる。
戸惑いながらもそれに従う彼女――その顔に、ゆっくりと自分の顔を近づける。
抵抗されるのも覚悟の上であったが、翠の瞳が閉じられるのを確認すると自身も安心して眼を閉じた。
彼女の唇についた潮の味がするのと、波がひときわ大きな音を立てるのはほぼ同時だった――
犯罪です。ええ犯罪ですとも。
それがどうした!!
ぽちっとお願いしますm(_ _)m