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今日も幸せレイリタ日和。
2025/04/21 (Mon)09:39
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2009/06/05 (Fri)00:58
ですね。

キリ番ご報告&キリリクお待ちしております♪




続きで拍手お返事&6月にちなんだ小説。

柚子丸様
2回も拍手ありがとうございます(笑)!!
おっさんは幸せになってなんぼですwww
あと小説もお気に障らないようでよかったです。
すみません、私の身の周りではあまりイエガーの話題が出ないので、その分余計に柚子丸様のところのイエガーを意識してしまってましたwwww







Real Romance



 2人で町を歩いていると、通りかかった教会でちょうど結婚式が行われていた。
 若いカップルが、友人達が投げるライスシャワーを浴びながら、彼らが空けた道を進んでいる。2人の顔には本当に幸せそうな笑顔が浮かんでいて、見ているこっちも赤の他人ながら思わずほほえんでしまいそうになる。

「6月の花嫁か~、いいねぇ」
 その光景を隣で一緒に眺めていたレイヴンがつぶやいた。
「何、それ?」
「あらま、リタっち知らないの?」
 見上げて疑問の声を上げてくるリタに彼は少し驚いたように目を丸くすると、すぐに苦笑する。
「ははっ、まあ魔導器一筋のリタっちだもんねー」
「どういう意味よ!?」
「ひぃっ! ごめん、謝るから殴らないで!!」
 拳を振り上げたリタから大げさに我が身をかばうレイヴン。そして彼女が拳を解いたのを確認すると何事もなかったかのように再び背を伸ばし、頭の後ろで手を組んだ。
「6月に結婚した女の子は幸せになれるっていう言い伝えがあんのよ。ジューンブライドってーの」
 ああ、そういえばそんな話聞いたことあるようなないような。
 ふぅん、と相槌を打ちながらリタは再び結婚式に目を向ける。
 あの2人も、そのジューンブライドとやらに合わせてこの日取りを選んだのだろうか。
 そんなことを考えながら、ポツリとつぶやく。
「……バカっぽい」
 別に彼らを否定するつもりはないが、たかが結婚する時期で幸不幸が決まるはずがない。そこには何の科学的根拠もないのだから。
「いつ結婚しようが同じでしょ」
 冷めた声で言い放ったリタに、レイヴンは嘆息する。
「……リタっちー、もう少しロマンチックに生きてみない?」
「何がロマンチックよ。幸せなんて、そいつの努力次第じゃない」

 あくまで現実主義のリタは、理想や言い伝えなどには振り回されない。振り回されてたまるものか。
「それに、わざわざ時期選んで結婚なんてしなくたって、好きな人と一緒にいられるだけで十分幸せじゃない」
 そう、彼女が信じるのはいつだって事実と経験――
「だって、現にあたしは今――」
 そこまで言って彼女は固まる。
 自分は、何を言おうとした……?
 答えは簡単だ。自分の経験、事実、つまり心情。
 科学者として偽の証明をしようとしているうちに、つい漏らしてしまいそうになったその言葉。
寸でのところで止めはしたが、あそこまで言ってしまってはよっぽどの鈍感でもない限り続きを想像するのは容易い。

 しまったと思ってレイヴンをみると、ニヤニヤと意地の悪い笑みをこちらに向けていて――
「今……なぁに?」
 わざとらしくとぼけて、尋ねてきた。
 途端にリタは赤面する。このときばかりはさすがに、自分の科学者気質を呪わざるを得ない。
「な……んでもないっ!」
「えー、そこまで言っといてそれはないでしょーよ」
「うっさい! あんまりしつこいようだったらクリムゾンフレアかますわよ!?」
 彼女のその言葉にレイヴンは「おー怖い怖い」と肩をすくめる。どうやら追求は諦めたようだ。
「でも、リアリストなのかロマンチストなのかよく分からないところにいるのね、リタっちてば」
 ただ、彼女をいじるのは諦めていない。
「うーん、ある意味一番のロマンチスト?
 ……ま、ぶっちゃけおっさんもリタっちと同じコト考えてたんだけどねー」
 そう何気なく言った、しかし重大でこっ恥ずかしい彼の告白に、体温が上がる。
「ばかっ!!」
 今度こそは殴ってやろうと思って、リタは拳を振り上げた。
 と同時に、挙式の人だかりのほうで一際大きい歓声が上がった。
 何事かと思って振り返ると、ちょうど花嫁が後ろ向きになってブーケを投げるところだった。だが思いのほか力を入れすぎたのか、それは人だかりの遥か上を通り過ぎ、リタの元へ――
「あ……」
 反射的に出してしまっていた手に、すっぽりとブーケが収まる。

 その様子を呆然と見ていた若い夫婦と参列者達から、やがて苦笑交じりではあるが拍手が巻き起こる。他ならぬ、リタに向けて。
「……っ!!」
 どうすればいいかわからず、ただブーケを見つめるリタ。白いバラで統一されたそれは、熱を帯びた彼女の両手の中でも尚瑞々しく輝いていた。

 いくら彼女でも、この儀式の意味ぐらいは知っている。

 想定外のことにレイヴンもしばし固まっていたが、やがて彼女の頭に手をのせわしゃわしゃと撫で回す。
「いやー、良かったわねリタっち! 次の花嫁は――」
「うっさい!!」
 ブーケを片手で持ち、もう片方の手で遂にレイヴンに鉄拳制裁を下す。

(こんなのに……振り回されてたまるか……っ!!)

 どうせ自分がどうなるかは、自分と、この男次第なのだから――

 

白バラの花言葉:尊敬・私はあなたにふさわしい














一応同居はしてるらしい。

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