今度こそキリリクお待ちしております♪
マガジンの映画情報、おっさんの画像暗すぎだろ。
PVでも他のシーンがまだ公開されてないとはいえ、もう少し何とかならんかったのかorz
VSの特典DVD、おっさんが司会進行役……ダークナイト……?
あああああ楽しみだ!
結局スキットにもおっさん出てくるっぽいし……欲しい!!
ちなみにPS3版の予約は昨日してきました。
それにしてもVSキャラ紹介のリタっちのスリットが妙にエロイな……あれ見えるよね?
つづきでレイリタ小説。
おっさんの新技の名前を見た瞬間に浮かんだネタ。
中身はともかく、その発想の速さをもうちょっと他の部分に活かせないものでしょうか……。
蛍なり
久々に野宿をすることになった。
初夏、日中は日差しが強く気温も高いが、日が沈めば水場となる川が近いこともあって途端に涼しくなり、ひょっとしたら屋内にいるよりも過ごしやすいかもしれない。おまけにこのあたりには魔物も少ない。
ジュディスが用意した夕食を済ませ、寝るにはまだ早い時間。焚き火を囲んで各自が思い思いに過ごしながら眠気を待っていた。ユーリとジュディスは武器の手入れをし、リタはいつものように魔導書を読みふけり、エステルはコレクター図鑑に今日新たに手に入れた合成素材の、カロルはモンスター図鑑に今日新たに出会った魔物のデータを書き込んでいる。ラピードは見張りでもしてくれているのだろう、少し離れたところに伏せりながらもピンと耳を立てていた。
「あれ、レイヴンは?」
データを書き終えたカロルがモンスター図鑑を鞄にしまいながら、とりあえず1番近くにいたユーリに尋ねた。それに反応して、エステルも顔を上げる。
「言われてみれば姿が見えませんね……リタ、レイヴン知りません?」
「は? ……何であたしに聞くのよ」
「あらリタ、おじさまのことになると随分反応が早いのね」
読書中にも関わらず珍しく即座に返したリタに、ジュディスもまた素早く茶々を入れる。
「なっ……バカ言わないでよ! あたしはただ――!!」
途端に顔を赤くしてジュディスに食ってかかろうとするリタ。だがその言葉を遮るように、当初カロルから問いを投げかけられたユーリが答える。
「さあ? ついさっきフラフラとどっか行ってたが……」
その時、何者かが草を踏む音がした。ラピードが威嚇しないところを見ると魔物などではないだろう。
視線を向けると、案の定噂の当人が川上の方から戻って来るところだった。その両掌は何かを包むように組まれていて、表情も妙に嬉しそうだ。
「たっだいま~」
「あ、レイヴン。どこ行ってたんです?」
「ん~、ちょっとイイとこ♪」
年に似つかわしくない跳ねた口調。嫌悪感……とまではいかないが、やはり聞いていて心地のいいものではない。半眼で彼を見上げながら皮肉のつもりでユーリは言う。
「ご機嫌だな、おっさん」
「まぁね~」
その言葉をあっけなく流し、レイヴンは焚き火に1番近いカロルを向く。
「少年、ちょっと火ぃ消してもらってもいい?」
突然の頼みに、カロルは「え?」と首をかしげる。確かにこのあたりは魔物も少なく、この火の目的も魔物よけというよりは明かりのためであるため大きな支障が出るわけではない。
「いいけど……何で?」
が、やはり理由も分からないまま消すのも抵抗がある。この男のことだ、くだらないことでも考えてるのではあるまいか。
「またアホなことするつもりじゃないでしょうね」
皆が思っていたことをリタが口走る。
「リタっちひど~い! まあ見てからのお楽しみってことで……ね?」
そう言って片目をつぶる中年男性を、リタのみならず一同が冷えた目で見つめていた。
火を消しても、今日は月明かりが強く互いの表情がはっきりと認識できた。一同は相変わらず胡散臭そうにレイヴンを見つめている。
「そんじゃ、お見せしましょうか」
そう言ってレイヴンが重ねていた両手を開く。それと同時に、いくつもの光がその中から飛び立った。
「まあ……」
「うわぁ……」
エステルとカロルが声を上げた。
エアルの粒子にも似た光を放つその正体は、この短い時期限定の昆虫――ホタルだ。ゆっくりと点滅を繰り返しながら、漂うようにあたりを飛び回り始める。
「このあたりの水綺麗だったからひょっとしたらいるかもと思ってねー。まだちょっと時期が早いからあんまし数はいなかったけど、なかなかオツなもんでしょ?」
自身もその光を眼で追いながらそう言うレイヴンに、エステルが満面の笑みで返す。
「すごいですレイヴン! 私、ホタルなんて本で読んだだけで初めて見ました!! 本当に綺麗……」
「うふふ、流石おじさまね。素敵なことしてくれるじゃない」
ジュディスにまで褒められ、レイヴンは「でしょでしょ~?」と調子づく。
「ほんっと、おっさんもたまには気のきいたことしてくれんじゃねーか」
皮肉交じりではあるが、流石のユーリもこれには多少感動したようだ。
「ぶー、たまにはって何よ。おっさんはいつだって愛すべき仲間たちのことを気にかけてるのにぃ~」
だが今度の皮肉には口を尖らせるレイヴン。まあ確かに、彼の言うことは真実ではあるが……女性限定で。
「どうよリタっち~、綺麗でしょ?」
何も言わずホタルの光が舞うのを眺めていたリタのすぐ隣に、レイヴンが寄って来た。
リタもエステルと同様、ホタルを見るのは初めてであった。しかも生物は専門外なので書物ですらあまり読んだことはない。本当に新鮮な、神秘的な光景に、思わず息をのんでいた。
「……ホント……綺麗……」
つい漏れたのは、感嘆の言葉。だがすぐに我に返るとぶんぶんと首を振って、すぐに否定の言葉を口にする。
「フン、ただの虫じゃないのよ。光だってエアルの粒子みたいなもんじゃない」
相変わらず素直ではない少女に、レイヴンは苦笑を浮かべる。
「もーリタっち、感動は素直に認めとくべきもんよ?」
「うっさい。感動なんて……してないわよ」
「はは。ま、おっさんが勝手にやったことだからいいけどね」
先ほどの本音はしっかりと耳に入っているはずだが、彼はそう言ってリタの言い分を受け入れる。
それはそれで何だか――申し訳ない……かもしれないような。
そんなことを思うも、1度否定した感動をもう1度口に出すのは気恥かしい。それでも、この光たちが自分の興味を十分に引いていることはやはり伝えた方がいいような気がして……。
「ホタルは……どうして光るの?」
丁度疑問が浮かんだのでそのまま口に出した。
レイヴンは少し驚いたようにリタを見下ろすが、すぐにホタルに視線を戻し答える。
「おっさんも詳しいことは知らないんだけどねー。聞いた話じゃ、オスとメスで光のリズムが違って相手を見つけて交信するため……らしいけど?」
「ふぅん……」
言われてみれば、確かに発光パターンが大きく分けて2つほど存在しているようだ。どちらかがオスで、どちらかがメスなのだろう。
その時、一匹のホタルがリタの頭に接近し、顔の横にかかる前髪にとまった。
「おやまぁ、リタっちも相手探し? おっさんじゃ不満?」
それを見て、レイヴンが面白そうに尋ねて来る。
――またこのオヤジはバカなことを……しかも2重の意味で。とりあえず殴っておこう。
だが拳を振り上げる直前、あることに気付いてその動きが止まる。
「あ……」
彼の側頭部にも、ホタルが1匹とまっていた。しかもよく観察すると、発光パターンは彼女の頭にとまっているものとは違う方のようだ。
「ん? どうかした?」
本人は気づいていないらしく、呑気に首を傾げてみせる。
異なった光を放つ男女が、今互いに向かい合っていて――
「っ! 何でもない……!!」
ただの偶然をこじつけともいえる方向に意識してしまったことがあまりにも恥ずかしくて、つい眼を逸らしてしまった。顔が熱い……この月明かり、そして顔のすぐ横にいるホタルのせいで、やはり赤面しているのが見えてしまうだろうか。
横目でレイヴンを窺うと、訳が分からないと言わんばかりに首を捻っている。その頭に、ホタルの光を宿したまま……。
どちらかのホタルを振り払えば、変な意識も一緒に飛び去ってくれるはずだ――が、それを実行するのも何故かひどく残念に感じられて、躊躇ってしまう。
そんなくだらない葛藤の先に見つける答えは、これまた本当にくだらないもの。
――やっぱり、この男はろくなことしない……。
初夏の夜の 帳に隠しし恋心
照らす明かりは 蛍なりけり
「今回ばかりは不可抗力でリタの負けだな」
「フフ、見守り甲斐があるわね」
「あら? 2人とも何見てるんです?」
「ん、まああれだ、お相手を見つけたホタル」
「?」
「あ! リタとレイヴンの頭にホ――むが!?」
「カロル、無粋なことはやめてあげてね」
『???????』
本当はホタルの発光パターンってまだちゃんと解明されてないくらいだから、簡単には見分けられないです、気を付けてください(笑)。
ただメスは基本じっとしていて、オスが飛び回ってメスを探すってパターンが多いらしくて、「まさにおっさん!」と思って実はそこらへんの話も絡めたかった管理人でしたが収拾がつかなくなりそうなんでやめました。
ラストの短歌は自作です、センスなくてすみません……。
ぽちっとお願いしますm(_ _)m