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今日も幸せレイリタ日和。
2025/04/21 (Mon)11:43
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2009/07/07 (Tue)01:13
今日は七夕ですね。
何か書きたかったんですがネタが思い浮かばなかったんで見送りましたorz

ちなみに七夕って聞いた話によると6日~7日にかけての夜のことらしいですよ、つまり今。
まあどっちにしろ旧暦で言えば今日ですらないんですが……。


PS3版の新PVが発表されたみたいですね……相変わらずおっさんの出番は残念ですが。
某所で話題のおっさんのインディグはやっぱり無理だったみたいですね。
まあ管理人としてはカットインがかっこいい弓系の秘奥義が来れば何も言うまい、あとシュタイル。





続きでキリリク、レイリタで「時練爆鐘ネタ」です。


時間よ止まれ

 

 カロルの書きかけのモンスター図鑑をぱらぱらとめくっていたリタが、不意に尋ねてきた。
「おっさん、もうあの〝時練爆鐘″って技使わないの?」
 見ると、ちょうどシュヴァーンの項が開かれていた。「嫌なページ見てるわね」と言ってやりたいが、その件に関して自分が目を背ける権利はない。
「まあ……ね。それがどうかしたのかい?」
 苦笑交じりに尋ね返すと、リタはぱたんと図鑑を閉じカロルの鞄の上に乗せる。
「別に……ただ、〝舞うが如く″とか〝紫苑の鼬″とかは使ってるのにアレは使ってないなって思ったから……」
 興味無さそうにそう言うが、おそらくあの技の仕組みでも知りたいのだろう……まったく研究熱心な娘だ。それでもそれ以上の詮索をしないのは、この娘なりに気を遣ってくれているからだろうか。
 気を遣うぐらいなら初めから聞かなければいいのにと10人いたら10人が考えそうなところではあるが、そんな不器用さがたまらなく可愛いのであってレイヴンにとってはむしろ先ほどの不快感を拭い去るには十分な素振りだった。
 そして、自分の中に燻っている感情を吐き出させるのにも――
(まったく、情けないねぇ……)
 そう胸中でひとりごちた後、今度は読みかけの魔導書を開いたリタの頭を見下ろしながら呟くように告白する。

「嫌い……なのよね、あの技」

 リタがこちらを見上げてきた。
 笑っているつもりなのだが、そんな自分を見つめている彼女の顔は妙に心配そうだ。……泣きそうな顔でもしているのだろうか。

「アレクセイと同じ技だから?」
「……それもあるけどね」
 彼女の問いを、否定はしない。
 確かにあの技は騎士団時代、アレクセイに教わった技だ。彼を恨み――そして心のどこかで未だ敬愛の念を抱いている者としてはこの上ない口実だ。
だが……それだけがすべてではない。

「俺も……似たようなモン仕込まれてるから」

 そう言って、左胸に手を添える。

 いつ発動する? いつ息の根を止められる?
 不確定なタイムリミット、ただしそれは確実に少なくなっていて……。
 いつか訪れるその時に、恐怖を抱きながらも出来ることはただ己の身を守るのみ。
 その姿はまるで――

「シュヴァーンやってるときは本当に割り切ってたからねー、自分は死人だって……。
 でも、こうやって〝生き返って″本当に死ぬのが嫌だって思いだしたら……急にあの技が嫌いに――いや、怖くなっちまってさ。
 はは、バッカみたいよね」

 本当に、馬鹿げた投影だ。

「……………」
 リタは、何も言わない。ただ相変わらず、不安げな眼でこちらを見上げてきている。
 自分のせいとは言え流石にいたたまれない。
「……ま、実際〝時雨″とか〝土竜なり″はあの技の応用だし? あの仕組み知りたいってんならリタっちには特別に教えてあげても――」
 しんみりとなってしまった空気を変えようとして、わざとおどけた調子に戻して話を続けようとする。だがそれと同時に左胸から放そうとした手の上に、そっと彼女の小さな手が重ねられた。

「ストップフロウ……」

 消え入りそうな声で、しかし彼女は確かにそう言った。
「……リタ……っち?」
 思わず名を呼ぶと、彼の心臓に向けて伏せられていた眼がキッとこちらを睨み上げて来る。
「あたしが止めといてやるわよ……あんたの〝時練爆鐘″」
 そう言った彼女の眼は、天才魔導少女にふさわしい、頼もしいほどの光を宿していた。

――だから、もう2度とその馬鹿げた弱音吐くんじゃないわよ。

 その光が、そして手の甲を握りしめてくれる温もりが、先ほどまで感じていた恐怖を溶かしてゆく――

 ああ、またこの少女に甘えてしまった。
 そんな自責の念も生まれるが、結局は彼女への愛おしさが勝り、実際に浮かぶ言葉はいつだって謝罪ではなく感謝。

「……ありがとう、リタっち……」

 空いた手でその頭を撫でてやると、リタは照れたように瞳を逸らす傍らで、呼応するように手の甲を更に強く握りしめてくれた。

 

 ――例えタイムリミットが来ても、この娘さえいてくれればいつまでも生きていられる……そんな気がした。

 

 


「ま、ストップフロウで鼓動ごと止めるのだけは勘弁してね」
「……ばか」









 


やっぱりおっさんはうだうだしてるところをリタっちに叱られてなんぼだと思うんだ……情けないおっさんが好き!!
それにしてもすみません、まいたけが入りましたorz

「風牙」と「時練爆鐘」がまいたけと同じ技だってことにニヤニヤしてるのは管理人だけで十分です。
どうでもいいけどまいたけの「時練爆鐘ぉ!!」がすっごい好き。


リクありがとうございました!!
リクを下さった匿名様のみお持ち帰り可でございます。

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