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今日も幸せレイリタ日和。
2025/04/21 (Mon)09:55
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2011/06/01 (Wed)21:37

下巻のシュ(ryの横顔が性的過ぎて生きてるのが辛い。

くそう……なんてこった!



フェスティバルのライブビューイング行ってきました!

開演待ちの間に流れてたPVのおかげでTOX購入決定ですw

アルヴィンはいつ裏切るのかなぁ♪(ぇ

そしてたけぽんマジおっさん……w

昼の部でやったスキットの内容も知ってしまったので、こりゃ絶対DVD絶対買うわ!

ところでウチの会場は
小野坂「ライブビューイングのみんなも楽しんでるー!?」
全員「イエーイ!」
って感じには一回もならなかったんだけど(拍手も起きなかった)、どこもそんな感じだったんでしょうか。
それなりに盛り上がるのを期待していたんですが……。

あと座った席がどう見てもぼっち列だった件(´・ω・`)






関係ない前置きが長くなりましたが、続きで久々に現パロ続きです!

Heartful Life ♯16:お人好し共の事情


「うわ、嫌味ねー」
 おろおろした様子で引きとめようとするおっさん達とそれをやんわりと威圧するアレクセイにイエガー、あと眠ったままのリバーを部屋に残し、あたしがキャナリに連れて来られたのは駐車場。目の前の空色の小型車の隣に止まっているのは黒塗りの高級車。
「その車、アレクセイ先輩のよ。まったく、わざわざこんな貧相な車の隣に止めなくてもいいのにね」
 溜息をつきながらも苦笑いを浮かべて、キャナリは運転席のドアを開ける。……これはこれで可愛いと、思うけど。
 運転席に座ったキャナリが、腕を伸ばして助手席のドアを開いた。
「さあ、乗って」
 誘われるまま、あたしは傷をつけないように注意しながらキャナリの車とアレクセイの車の間を進み、助手席に乗り込む。後部座席にチャイルドシートが見えた。
「お、邪魔します……」
「はい、どうぞ」
 たどたどしくあたしがそう口にすると、ふわりと笑ってキャナリは答える。
「あの2人と外出したことはある?」
 続けて尋ねられた問いに、あたしはドアを閉めて首を振る。
「まだ、ないわ……あたしがそれどころじゃなかったから……」
 ついこの間まで自分勝手な引きこもりで、嫌々夕食に引きずられて行ってただけだったし……まあ、外出自体はしたことあるけど。
 キャナリは「そう」と相槌を打つと、どこか申し訳なさそうに呟いた。 
「……ひょっとして、出端くじいちゃったかしら……?」
「え?」
「ま、いいか」
 でもあたしが聞き返す間もなく、キャナリの中で自己完結したらしい。それからすぐに鞄から取り出したメガネをかけると、シートベルトを締めて車のエンジンを掛ける。
「リタもシートベルトしておいてね」
「う、うん。
 ……で、あの……どこ行くの?」
 その指示に従いながら、ようやくあたしはその問いを口にした。
 あの後、「じゃ、私達はちょっと出かけてくるわね」と突然宣言したキャナリに手を引かれて出てきたため、呆気にとられたままここまで聞くことが出来なかった。
 まさか警察に突き出されるなんてことはないと思うけど、あのおっさん共よりは常識人っぽいし、やっぱりあたしの状況をよく思ってないのかも知れないと言う考えを、あたしはまだ捨てきれていない。
 その不安が顔に出てしまっていたのか、キャナリはまた苦笑い。
「大丈夫、取って食ったりはしないわ。
 ただの買い物よ、あの2人には買ってもらいにくいものもあるでしょう?」
「あ……」
 ここ数日の生活の中で思い当たるものがいくつか、あたしの脳裏に浮かぶ。確かに、細々したところで感じた不便はちょっと……あいつらには、言いにくい。
「本当に、2人とも女の子には優しいのにあと一歩足りてないのよね」
 やれやれ、と言わんばかりに溜息をついてから、キャナリは車を発進させた。

 

「れーぶぅ」
 リタっちがキャナリに連れ去られてから数十分後、目を覚ましたリバー君がハイハイをしながら俺の方に手を伸ばしてくる。その一方で、俺と兄貴は先程から引き続き正座を余儀なくされていた。ただし、向きは部屋の東側のソファから北のキッチンの方に変わっている。
「戸棚にインしてるのは調味料とコーヒーオンリーでーす、オフィサーアレクセイ」
「む、冷蔵庫の中も果物以外はこれと言って目ぼしいものはないな」
 そこではイエガーとアレクセイがキッチンを値踏みするように漁っていた。お前さん達は意地の悪い姑さんですか。つーかイエガー、伝染ったら嫌だからってキャナリにリバーの前でその喋り方はやめろって言われてるんじゃなかったっけ?
「れーぶぅ!」
 俺の後ろに回り、リバーが服につかまっていつも通り適当にまとめた俺の髪をポンポンと叩いている。そう言えば、こないだつかまり立ちが出来るようになったってキャナリが嬉しそうに話してたっけ。
(でもねリバー君、お前さんにはまだ分からないかもしれないけど、今俺達は修羅場にいるの。……うん、遊んであげられない文句はパパ達に言ってね)
 と、現実逃避ついでにテレパシーを送っている間にキッチンを探索する音が止まった。顔は伏せたまま目だけで様子を窺って見ると、まるで汚物でも見るような冷めきった目で、アレクセイがこちらを見下ろして来ていた。
「貴様ら……何だ、この殺風景なキッチンは……」
 いや、結構綺麗に片付いてるはずですが……シュヴァーンのおかげで。
 咄嗟に浮かんだ反論はしかし、おそらくこのお方の指摘とはベクトルがずれているのだろう。そう直感したため、口には出さないでおく。
 ふと隣を見てみると、反応のない俺に飽きたのかリバーが今度は俯いて垂れ下がった兄貴の前髪を引っ張っている。
「しゅばー、しゅばーあ」
 リバー君、それは止めてあげて、痛そうだから。……あ、ブチって聞こえた……兄貴禿げなきゃいいけど。
「2人とも、ちゃんとリッスンしてますかー?」
 しまった、またもや現実逃避している内にイエガーにまで口を開かせてしまった。
「仮にも年頃の娘を住まわせているのだろう……それが何だ、菓子の一つもないではないか、ん?」
「まさかドリンクもユー達の好みのブレンドのコーヒーオンリー……というフールなことはしてナッスィンですよねー?」
 一応語尾に疑問符がついてはいるものの、明らかに2人とも俺達の食生活を見透かし、非難しまくっている。
 ギクリと跳ねる俺と兄貴の肩。やはりと言わんばかりに漏れるため息。そして事情を解さないリバーの笑い声。
 いや、そりゃあ俺だって女の子が甘いもの好きなことぐらいよーく知ってるわよ。多分兄貴も。ただ、普段の食事でもリタっちが美味しそうに食べてくれてたからそれで満足しちゃってたというのもありーの、あの娘が甘いもの好きかどうかって言うのを聞きそびれてたというのもありーの……。
「ぱぁぱ、ありぇくー」
 俺同様に反応のない兄貴に絡むのを諦め、リバーがイエガーとアレクセイに足元から手を伸ばす。それに気付いてしゃがんだのはアレクセイの方。
「まったく貴様らは……いつまでたっても手のかかる連中だな」
 リバーを慣れた手つきで抱き上げながら、彼は心底呆れたと言わんばかりにもう一度ため息をつく。……いや、勝手に手ぇかけて来たのはそっちでしょ。
 一方のイエガーは携帯を取り出し、何やらぽちぽちとメールを打ちながら同意する。
「これはやはり、レクチャーの必要アリですねー」
「うむ。致し方あるまい……痛い痛い」
 アレクセイが頷いた拍子に、そのかっちりと分けられた前髪をリバーが掴み、引っ張り出す。いいぞもっとやれ。……多分この引っ張り癖があるから、イエガーの奴、起きた途端にリバーを降ろしたんだろうね。
 幼児を抱いている上、遊ばれていることにより先程よりアレクセイの表面的な怖さは激減する……ものの、何を考えているのかがやっぱり怖い。
「まあ、丁度いい機会だ。2人ともさっさと支度を始めろ」
 そして、リバーに髪を引っ張られ首を右に傾げたたままの状態でアレクセイはそう俺達に宣告し、俺達は訳も分からぬまま、ただ確固たる不安を胸に抱き、仲良く「はい」と返事をするのだった。

 

「キャナリも、イエガーも、医者なの?」
 発進してしばらくはキャナリにおっさん達との生活のことを聞かれそれに返すだけだったあたしは、会話が途切れたところでそう尋ねた。
 その理由に深い意図はない。ただ、今こうしてあたしの世話を焼いてくれている人のことを、純粋に知りたいと思ったからだ。
「ええ、私も彼も小児科医よ。もっとも、私の方は育休明けって言うのもあって今は大学病院にある託児室の責任者の仕事の方がメインだけど」
「……子供、好きなんだ……」
「好きよ、とっても」
 前を向いたままだけれど、にこりと笑ってそう答えるキャナリは、何だかすごくきれいな人だと思った。
「リタは、子供好き?」
 そのままキャナリを眺めていると流し眼でそう聞き返されて、あたしは慌てて顔を正面に戻す。
「……あんまり、好きじゃないわ……。騒がしいし、わがままだし……」
 ちょっとだけ申し訳なかったけど、あたしは素直にそう答えた。勿論、自分にもそういう時期があったことぐらいはちゃんと理解してる。というか、後者なんかは未だに現在進行形……ああ、だからかしら、なんてふと思って少し自己嫌悪した。
 でもキャナリは気分を害した風もなく、くすりと笑う。
「ふふ、そうよね。診療してても泣くわ暴れるわ、託児室でもイタズラするわ喧嘩するわ、相手するのもなかなか大変なのが実情よ」
 そんな彼女の反応に、あたしは密かに安心する。
「それでも好きなの? 子供」
 更に踏み込んでみると、彼女は迷うことなくうなずいた。
「それが子供だから、ね。大変だけど、それも全部ひっくるめて可愛いなって思うわ」
 キャナリの言葉を聞いて、あたしの脳裏にはここ数日のおっさん達とのやり取りが蘇る。やたらとあたしに甘いのは、やっぱり子供だと思ってるからなのかな……。

「……医者って、みんなそうなの……?」
「え?」
「その……生意気で、反抗的な子供にも……優しくしてくれたり……世話焼いてくれたり……」
「ああ、お人好しってこと?」
「う……まあ、端的に言えば……」

 ここ1週間で何度も思っていたことをズバリと言い当てられてしまった。
 あまりいい響きとは言えないその単語に気まずくなり思わず口ごもったあたしの耳に、またキャナリの笑い声が入ってくる。
「そうね、少なくとも今日あなた達の家に押し掛けたメンバーは多分、医者の中でもかなりのお人好しよ。もちろんシュヴァーンとレイヴンもね。……まあ、医者が必ずしもお人好しとは限らないけれど、他にもそんな人はたくさんいるわ。
 でも、あの2人はあなたが子供だからという理由だけで助けた訳ではないと思う。……あ、もし子供扱いされるのが嫌なら私から言っておくけど?」
 数秒間笑った後にキャナリは頷き、あたしの問いに答える。そしてあたしがあのおっさん達のことを気にしていたことにも気付かれたようで、あたしは思わず首を横に振る。
「ちがっ……そういう訳じゃなくて……。
 ……あたしは、あの2人がどうしてあんなにお人好しなのか、ちょっと……気になっただけ」
 あたしの周りには、あんな人間いなかったから。そしてあたし自身、あんな人間とは正反対の人種だから。
 すると、キャナリはしばらく黙りこんで何事か考えているようだった。ひょっとして、何かまずいことを口走ってしまったのだろうか……?
 だが、不安になってあたしが話題を変えようとした瞬間、キャナリの口が開いた。

「あの2人はね、ずっと誰かに助けられながら生きてきたのよ。多分、人に支えられることのありがたみを人一倍知ってる……。だから、1人でいるあなたを放っておけなかったんだと思うわ。
 でも気をつけてね。そのせいもあって2人ともあの歳でかなりのブラコンで、どちらか片方だけが幸せになるくらいなら2人揃って不幸になるのを選ぶような人間だから……巻き込まれそうになったら逃げるのよ?」

 静かな声で紡がれた彼女の言葉は何となく奥歯に物が挟まったような言い回しだったけど、これ以上はあたしの嫌いな余計な詮索になりそうだったから、聞くのは止めておいた(ただ、2人がブラコンっぽいのは今までの生活で何となく察しがついていたけど)。
 そうこうしている内に目的地に着いたのか、車が止まる。窓から外を見てみると、なかなか大きなショッピングモールの駐車場に止まっていた。
「さあ、着いたわよ」
 鞄から取り出した携帯をいじって何故か溜息をひとつ吐いてから、すぐに気を取り直したかのように先程とは違う明るい口調でキャナリはそう告げる。
「欲しいものがあったら言ってね。じゃ、行きましょ」
 シートベルトを外しながらドアを開けるキャナリに釣られるように、あたしも車を降りた。














ついに出てしまったブラコン発言w

て言うか平均年齢高くてごめんね!
この連載、基本的に若人はリタ以外出てこないつもりで読んでね!!


ちなみに至極どうでもいい、管理人が抱く登場人物達の車のイメージ。
まいたけ→ベ/ン/ツ(黒)
キャナリ→マ/ー/チ(青)
イエガー→レ/ク/サ/ス(シルバー)
鳥兄弟(共用)→フ/ィ/ア/ッ/ト/500(グレー) を希望しつつ エ/ッ/セ(爆)
 

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