拍手ログ４

ようやっと純レイリタ。

「愛してるぜ」

　そうやって愛をささやいてくれる声が好き。
　あたしだけに向けてくれる愛おしげな微笑みが好き。
　優しく頭を撫でてくれる手のひらが好き。
　ぎゅっと抱きしめてくれた時のぬくもりも、確かに感じる鼓動も。
　確かにそこには喜びがある。確かにそこには幸せがある。

　あいつの方が嬉しそうな顔をしているが、本当に享受しているのはあたしの方なのかもしれない。
　――つまり、実はあたしも彼にゾッコンなわけであって……。

「バカっぽい」

　ただそれを素直に表現するのは何故かとても照れくさくて、いつも返すのはそんな憎まれ口。

　それでもあいつは、あたしのことを放したりはしない。きっと、あたしが本当はそれを望んでいないのを知っているから。

 

 

　――そうやってこんなあたしを全部包んでくれるあんたを……愛してる――

 

 

 

 

 

 

「バカっぽい」

　真っ赤になりながらも冷静を装って発する声が愛しい。
　視線を逸らしながら浮かべる照れた表情が愛しい。
　俺の心臓の上を踊る指が愛しい。
　抱きしめた時のぬくもりも、確かに感じる鼓動も。
　確かにそこには喜びがある。確かにそこには幸せがある。

　俺の方が嬉しそうな顔をしているが、本当はこの娘も少なからず喜んでくれているのを俺は知っている。
　――つまり、情けない俺はそんな彼女の気持ちに甘えてしまう訳で……。

「愛してるぜ」

　ただその思いを全てぶちまけるのは流石に格好が悪くて、いつもそんな軽口まがいの言葉に全てを集約する。

　それでもこの娘は、俺のことを放したりはしない。きっと、少なからず俺のことを必要としてくれているから。

 

 

　――そうやってこんな俺を全部包んでくれる君を……愛してる――

 

 

 

 

無意味に無限ループ（笑）。