ああそれにしてもおっさんいいなぁ……竹ぽんいいなぁ……。
ノール港のイベントはもともとボイス入ってたからともかく(でもアップルグミ換算てwww)、トリム港の方はボイス入ってない分マジで感激した。
……つまりPS3版の宣伝ですね、わかります。
アンソロはアンソロでまいたけいたし! カラーで!!
しかも絵師さんがあの人……!!
もう悶え休んでいいですか?
続きでお題です。
Raven*Rita 20 title.
・魔導器
・天才魔導士
・添い寝(コレ)
・熱帯夜
・忘れられた神殿(済)
・帝国騎士団隊長主席
・大嫌い
・氷刃海
・前夜(済)
・そして、続く未来
・20
・鼓動
・箱庭
・詠唱
・『裏切り者』
・遺されたコンパクト
・触れられない過去
・好き嫌い
・露天風呂の楽しみ方
・カーテンコールを今度こそ
お題:添い寝
一緒に寝るようになって、それでもまだ照れくさいリタは、いつも最初は彼に背を向けている。それでも気付いたらいつの間にか彼の胸に顔を埋めていて、その服を握りしめていた、なんてこともしばしば。
レイヴンはレイヴンでそんな彼女に腕枕をしてやったり、守るかのように体全体で包みこんできたりするものだから、まるで子供みたい――その度にリタはまだ幼い自分に腹を立て、また同時により一層彼にひっつきそのぬくもりを思う存分堪能する。
「リタっち可愛い」
「うっさい」
その度にレイヴンはそう言って、彼女を抱きしめて来る。
憎まれ口を叩きながらも、リタが抵抗することはない。
むしろ彼の腕の圧迫感が心地よく、少しだけ口元がゆるむ。
「あたし、抱き枕じゃないんだけど?」
「じゃあやめよっか?」
素直に喜んでやれない少女に、レイヴンはそう尋ねて来る。
――分かっているくせに。
「……ばか」
そう言うと、否定する代わりに彼の背中に手を回し抱きしめ返す。
「どう? おっさん抱き枕の抱き心地は?」
「……おっさんくさい」
そう言いながらも、リタがその腕を解くことはない。
確かに感じる、レイヴンの存在。
――自分だけの、彼……。
こうしていると、そんな錯覚を覚える。
意識が、まどろんできた。
先ほどの発言について何か文句を言ってきているようであるが、上手く聞き取れない。
「そんなおっさん――は、誰――の――?」
朦朧とした意識の中でただそれだけが聞き取れたので、ちょうど思っていたことが口から滑り出る。
「おっさん、は、あたし……のもん……よ……」
そしてリタは、そのまま意識を手放した。
「………………」
レイヴンは、固まっていた。
自分の腕の中で穏やかな寝息を立てている少女がまどろみながら言った言葉の破壊力に、もろに当てられてしまったようだ。
おっさんくさいと言った素直でない少女にちょっとした意地悪のつもりで、「そんなおっさんに抱きついちゃってるのは誰なのかしらねぇ?」と尋ねたはずが……これでは完全に返り討ちだ。
「……はは、参ったね」
おかげですっかり目が冴えてしまった。
照れ笑いを浮かべながら、リタの顔に手を掛け、その柔らかい前髪をどける。
先ほどまで不機嫌そうな声を出してたのに、その寝顔はとても幸せそうで――
「今度の持ち主は、何としてでも守ってやんなきゃね……」
そして彼もまた、腕の中にある彼女のぬくもりを確かめるのであった。
管理人も抱き枕がほしい今日この頃。
ぽちっとお願いしますm(_ _)m